2025.03.18
幹部育成10
そして彼には「人に何かを注意したりすると、嫌われてしまう」という大きな傷が残った。
それから彼は、人に嫌われないようにするためにはどうしたらいいか?それが最も重要な価値観になった。
そして40歳を過ぎた今でも、そのことが原因で多くの問題を誘発してしまったのである。
実はこの過去の経験のことは、彼自身も
日頃より意識してわけではなく、記憶の奥に忘れていた。
このことが原因で部下の指導を避けていたということは、自分でも想像がつかなかったのである。
私との話し合いでこの「真の原因」に気づいた後は、鈴木部長に対し
〇自分にとって、今、最も重要なことは部下を指導育成し、乱れた部門内を変革することである。
そしたこのことは全社的な課題であり、これまでとは全く違う幹部としての本来の行動を起こすことが急務であること。
〇非常に辛い過去の経験は理解できるが、いつまでも過去の亡霊取りつかれているだけでは、これからに人生までもが無意味なものになってしまうこと。
〇ビジネスを行う上では、単に周りと仲良くしているだけでは、自分の存在価値は高まらないこと。幹部としての存在意義は部下を指導・育成し部門をまとめ、業績を上げられるかどうかにかかっていることを強く訴えました。
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