2025.04.25
幹部育成(21)
前回に続き、今回も(今までの研修の問題点とその原因)について述べていきます。
今までの研修の2つ目の問題点は
《研修参加人員を増やすことが最優先となっている》ということです。
研修を実施する機関が最優先しているのは、参加人員を増やし、収益を高めることです。
通常、30~50人の多人数で研修は行われる。
「だれがどんな会社のどんな立場の人か」
「一人一人の課題は何なのか」ほとんど講師には分らない。
一方的に知識やテクニックの講義が行われる。
あるいは奇をてらって講師が最初に大声をかけたり、コミュニケーションゲームなどで意図した通りの結論にもっていくというものもある。
しかしこれは最初に結論ありきだ、これでは、参加者一人一人の現状の課題や人間としての内面、心情的な部分にまで踏み込んで、本質から成長、変革させるということは到底不可能だ。
このような研修に何回出しても、根本的な行動変革に結び付くのは宝くじに当たるのを待つようなものだ。