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⒈  ドキュメントBIS研修~1

(1)BIS研修受講から三か月

 

「なぜもっと真剣に仕事をしないんだ。商品一つ一つを心を込めて取り扱わな

くては駄目だ。わが社は、お客様に最高の商品をお届けして、最大の満足を

得ていただくために創業以来やってきた。何度言ったらわかるんだ。」

朝礼の最後に斉藤部長の檄が飛ぶ。

 

「少し、自分の言い方に似てきたかな?・・・」

 

田中社長は少し離れたところで、その様子を眺めながら思った。

あれから三か月。本当に斉藤部長は人が変わったように大きく頼もしい存在になっ

た。

 

以前なら、あの言葉は自分が言う以外なかった。

残念ながら斉藤部長は自分の思いを代弁してくれる存在とは言えなかった。

朝礼の場はおろか、部下の一人一人に対しても、ほとんど厳しいことを言えなかっ

た。

《斎藤部長が部下を叱っているところを見たことがない》それが社内の定評だっ

た。

 

斉藤部長は、自分が担当する仕事は問題なく行っているものの、部長として本来

の役割を果たしているとは言えなかった。

 

当然、部下たちは仕事に対する意欲も高まらず、

中には好き勝手に仕事を進めるも

のまで出る始末だった。

 

そんな乱れた営業部に対して、他部門からも不平不満がの声が上がることもあっ

た。むしろ自分たちの成果が上がらない理由を、斉藤部長率いる営業部門の責任に

すり替えるような風潮すら、感じられるほどだった。

 

田中社長は、非常に大きな危機感を感じていた。

「このままだとわが社は大変なことになる。」

 

ますます競争も激しくなる。

そんな環境を乗り切るためには、何としても今の状態を変えなければならない。

社内に仕事や目標達成への厳しさや全社一丸となって仕事に取組み、切磋琢磨し合

うという風土が欲しかった。

 

あおのためには、自分の想いを汲んで言うべきことを言い、実行すべきは実行す

る・・。そんな幹部が欲しかった。

 

そんな思いを叶えてくれるのは、”これしかない”。そう決めて無理を押し切って参

加させた{BIS研修」を実施して本当に良かった。

 

田中社長は心からそう思い、来月から始まる経営計画策定会の人選を考え出してい

た。