BLOG

前回は、叱るときは「叱るべきことが発生したその瞬間に、真剣に叱る」ことが重

要ということを話しました。

 

《部下を叱る》

今回は、「上司が部下を叱る」ことについて話します。

私が幹部研修や管理者研修をしていて、最も顕著な変化は、上司が部下を叱らなく

なってしまったことです。

 

 

私どもの最も重要視しているBIS研修では研修前に研修生に対して研修生の上司や

部下からアンケートを取っています。

 

60項目あるアンケートのなかの一つに

「彼は部下を叱るべき時には適切に叱っているか?」という質問事項があります

が、その評価点が年々低下しています。

 

なぜ叱らないのかと質問しますと

「叱ると嫌われる」という答えが最も多く、次いで

 

「叱ると反発される」

「叱ると仕事が進まない」

「叱ると可哀そう」

「叱ると口をきいてくれなくなる」

 

など延々と、叱れない理由が出てきます。

 

部下を叱るべき時に叱るということは上司の重要な使命です。

 

それができないということは、職務放棄です。

 

「安心力」が不足しているのです。

 

それは上司としての

「覚悟」

の問題です。

 

 

《叱る4ステップ》

話は変わりますが叱るにも段階があります。

 

①最初の段階は「教える」です。

以前にも話しましたが、あなたの部下はあなたより能力や知識が劣っているのは

当然です。ですからあなたの部下なのです。

 

だから「こんなことも知らんのか!」は通用しません。

 

知らないのです。知らないことは教えてやらないといけないのです。

 

教えないで叱るのは理不尽です。

 

②次は「注意する」です

部下があなたが教えた通りに実行すれば問題ありません。

 

しかし教えた通りに実行しなければ、なぜ実行しないのかを究明します。

もし本人の「能力不足」や「理解不足」であれば、①に戻ります。

 

そしてもっとわかりやすく教え直すか、指示したレベルを下げ、もっと簡単な仕事

を割り振ります。

 

しかし意欲の問題などであれば、注意し改善を求めます。

 

③叱る

注意して直せばそれでOKです。

しかし注意しても改善できない時は叱らなければなりません。

 

しかもその時は真剣に叱らなければなりません。

烈火のごとく叱る、感情的に叱ることもやむを得ません。

 

なぜなら、次は

④罰則だからです。

 

「叱っても直らない時はどうしますか?」という質問をするとほとんどの人が

 

「①の教える」に戻ってきます。

もちろん何回かは①と③の繰り返しは必要でしょう。

 

しかしいくら叱っても直らないときは、次のステップは罰則なのです。

 

宗教なら永遠に①と③の繰り返しをしていてもよいのです。

 

しかし私が今話しているのはビジネスの話です。

 

ビジネスでは叱っても直らなければ最終的には罰則です。

罰則にもいろいろな段階がありますが、最終的には「懲戒解雇」です。

 

ですから上司は部下が罰則を受けないように、真剣に叱らなければいけないので

す。