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《部下の生い立ちを知る》

部下を深く理解するための4番目は「部下の生い立ちを知る」ことです。

 

なぜ部下の生い立ちまで知る必要があるかといいますと

 

「人間は、生まれてから現在までの、生活環境に影響されて現在がある」

からです。

 

部下もある日突然現在の部下ができたわけではありません、いろいろな経

験や環境に左右されて現在の部下の姿になったのです。

 

そのことをきちんと理解しないと、部下を動機づけることなどでできるは

ずがありません。

 

現在の部下の考えや行動を形作っているものは何かを理解することが部下

指導においてかなり重要なのです。

《研修生の事例》

ある研修生の話です。

 

彼は有名な大学を卒業し、能力もある優秀な社員でした。

 

しかし何故か周りからの評価は悪かったのです。

特に部下からの信頼が薄いのです。

その問題を内観で辿っていくと、彼が「他人を見下す」という原因に突き

当たりました。

 

他人を見下せば、相手は見下されていることを感じます。

ですから見下した人の信頼がなくなるのは当然のことです。

 

さらに彼が人を見下すようになった原因にさかのぼって聞いていきまし

た。

 

彼の話によると

 

彼の家庭は母子家庭で母親と彼の妹との3人家族で育ったそうです。

 

今はシングルマザーが当たり前になっておりますが、その時代はあまりな

かったそうです。

 

彼の母親は、いろいろな差別的扱いを受け、次第に、考え方が意固地に

なっていき、彼らにも絶えず

 

「人に馬鹿にされるな、馬鹿にされる前にこちらから相手を馬鹿にしろ」

と言われ続けて育ったそうです。

 

そういわれ続けた彼は、気づかないうちに、他人を見下す考え方が身につ

いてしまったのです。

 

(環境に影響は人によっても違う)

しかし不思議なことに彼の妹は、人を見下すようなことはなく、いたって

人に対し感謝心のあつい女性だそうです。

育った環境も人によって影響度が違うのです。

 

もちろん彼は、その時まで「人を見下している」ことには気づきませんで

した。

 

「見下していた」という原因に明確に気づけば対処法は簡単です。

 

「人を見下していた」ことを他人がどう感じるか、それが自分にどうリア

クションとして跳ね返ってくるか、を説明すれば良いのです。

 

問題は彼が「見下していたこと」を明確に認識し、腑に落ちるかなので

す。

 

部下がどのような環境で育ち、その環境が現在の彼の考え方や言動にどの

ように影響しているかを知ることは、適格な指導や動機づけをするには大

変重要です。