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《中空土偶》

昭和50年、北海道の旧南茅部町(現在の函館市尾札部町)でジャガイモ畑から中空

土偶が発見されました。

地元の主婦が農作業をしていたところ、畑から人型の焼き物が出土し、主婦が家族

その焼き物を見せたところ、教科書で見た土偶ではないかとの意見があっため、

地元役場に相談し、南茅部町教育委員会(当時)が発掘調査を行なったところ

出土地周辺には縄文時代後期の墳墓群の可能性があることが判明しました。

 

中空土偶は、高さ41.5cm、幅20.1cm、重さ1,745gで、中空土偶としては国内最大

です。

 

出土した南茅部の「茅」と、中空土偶の「空」をとって「茅空(かっくう)」とい

う愛称で親しまれており、北海道内初の国宝に指定され、道内唯一の国宝となって

ます。

 

頭から脚先まで薄く精巧につくられており、中は空洞で文様もすばらしいです。

何となく愛嬌があり、話しかけると面白い返答がありそうな雰囲気です

 

《合掌土偶》

青森県八戸市の風張遺跡の縄文時代後期後半(約3,500年前)の竪穴式住居跡から出土し

ました。

 

座った状態で合掌する姿勢の土偶の完形品は国内唯一であることとあわせ、出土状態が明

らかであるなど学術的価値の極めて高い土偶です。

 

子孫の繁栄や自然の恵みに対する再生を願って製作、使用されたものと考えられていま

す。

平成21年、正式に国宝に指定されました。

 

当初は全身に赤色顔料が塗布され、文様の美しさを際立たせていたことと思われま

す。

割れた部分には天然の接着剤であるアスファルトにより修復した跡が残されてお

り、壊れたものを修復し、復活や再生を祈る儀式が行われていたと考えられていま

 

顔は薄く板状で、眉から鼻それに目や口は粘土を張り付けて作られています。

 

胴部は扁平で、胸には乳房、股間には性器の表現があります。

 

出産時の姿勢ともいわれており、何とも奇妙な姿勢にしばし見とれてしまいまし

た。