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《部下を見下す》

私達のBIS研修で部下に関し最も多い問題は「部下を見下す」ということです。

 

「見下す」原因はいろいろあります。

・部下が仕事ができない(仕事が遅い)

・部下に仕事の説明をしても理解できない

・部下は社会常識がない

などです。

 

そしてその比較対象はほとんど自分です。

 

つまり部下は自分より能力が劣るといっているのです。

 

部下が上司である自分より能力が劣るのは当たり前です、部下が自分より能力が劣

るから自分の部下なのです。

 

その自分より能力が劣る部下に能力をつけさせるのが上司である自分の役割なので

す。

 

しかしそのような上司はそのことを理解できていません、自分と部下を同列で比較

してしまいます。

 

その結果、自分が勝ったと思い、負けた部下を見下すのです。

 

そしてそのように能力が劣る部下を信頼できず、仕事も任すことができません。

 

ですから自分一人で仕事を背負い込み、部下の不満を言いながら、遅くまで残業し

ている上司が少なくありません。

 

しかしそのように仕事を任すことができず、一人で仕事を抱えている上司に対し、

部下たちは感謝するどころか軽蔑し、職場の雰囲気は悪くなります。

 

《部下を見下す上司への対処》

 

私はそのような上司に対し、「今まであなたを見下していた上司はいませんでした

か?」と尋ねます。

 

殆どの人が上司から見下されていると感じた経験があります。

 

「見下す」などの感情は見下された相手は敏感に察知します。

 

そこで更に「そのような時どのように感じましたか?」と質問します。

 

その答えは「嫌な気分だった」「上司を嫌いになった」「仕事の意欲が薄れた」

「会社を辞めたくなった」などです。

 

そこで「あなたに見下されている部下たちも、以前上司に見下されていたあなたと

同じ思いなのですよ。嫌な気分になり、あなたを嫌い、仕事の意欲が失せ、中には

会社を辞めたいと思っている人もいるのですよ」

 

自分の経験を反映させると人は気づきを得ることができます。

 

そして「そのような状態はあなたにとって損ですか得ですか」と畳みかけます。

 

自分の損得に人は敏感です、対人関係の損得も、お金の損得と同じです。

 

部下の信頼を失うことは、お金を捨てることと同じなのです。

 

そのことを気づかせると人は反省してそれを直します。

 

「見下すことは自分にとって損なのだということを納得し、見下すことを止めよ

う」と決心します。