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《権力を笠に着る

 

私共が行なっている経営幹部を対象としたBIS研修では研修前にアンケートを取り

ますが、そのアンケートで部下からの評価が異常に悪い人がおります。

 

そのような研修生たちのかなりの部分が「権力を笠に、部下を見下す」という共通

の原因を持っています。

 

そのような人達は下には強く上には弱いというタイプです。

 

《悪代官》

 

ですから私は彼らを「悪代官」と呼びます。

 

実は「権力を笠に着る」ことと「見下す」ことは別の事柄ですが、往々にして、

それら2つは共存しています。

 

「権力を笠に着る」上司は「お前とにかく俺のいうことを聞け」というタイプで

す。

 

特に最近の若手社員はもともと権力に対して価値を認めておりません。ですからそ

のような上司のいうことは聞きません。

 

この様な上司は部下の恐怖をあおり「俺のいうことを聞かないと大変なことになる

ぞ」「給与も地位も上げないぞ」と脅します。

 

部下は何を言っても部下の話を聞くわけでもないのでほとんど諦めています。

 

「あの人は何を言ってもわかってくれない」「何を言っても聞いてくれない」と

とほとんど上司の前では何も言いません。

 

そしてそれに気づいていないのは本人だけで、本人は権力で人が動くと思っていま

す。

 

「自分が苦労してやっと手に入れた権力」と思っている上司ほど権力的になりがち

です。

 

以前から「長」という肩書に価値を置いており自分も頑張って「長」になりたいと

思っていた人ほど、権力タイプになります。

 

そして自分が権力に重きを置いているのだから部下も権力を受け入れるだろう、文

句も言わずに命令を聞くだろうと思っています。

 

まさに「自分がそうなのだから、人も同じだろう」という典型的な「自己中」で

す。

 

ですから彼の発する指示や命令も同じように自己中心のものになるがちで余計反感

を買います。

 

「部長」とか「課長」とかの肩書は、会社から与えられた「権限」にすぎません。

 

そして今の若手社員は「権力」にほとんど重きを置いていないのです。