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《剛毅の使者「タケミカヅチ」》

 

度重なる国譲りの失敗の後に派遣されたのはかってイザナギの神がカグツチの神の

首を切った時に、そのほとばしる血から生まれた剣の神である「タケミカヅチ」と

天を飛ぶ船の神「アメノトリフネ」でした。

 

二神は出雲国の稻狭(いなさ)の浜に降り立つと波に剣の柄を立て、切っ先の上に

あぐらをかき、大国主に国を譲るように迫りました。

 

すでに隠居の身だった大国主は、自分の子供の「ヤヘトコシロヌシ」に聞いてくれ

と濁します。

 

そこでアメノトリフネがひとっ飛びして「ヤヘトコシロヌシ」を迎えに行きまし

た。

 

連れてこられた「ヤヘトコシロヌシ」に国譲りの意向を尋ねたところ「ヤヘトコシ

ロヌシ」は大国主に向かって「この国は天神の御子(あまつかみのみこ)に差し上

げたらよろしいでしょう」と言ってたちまち隠れてしまいました。

《唯一抵抗したタケミナカタ》

 

そこへもう一人の息子の「タケミナカタ」が千人力でやっと動くような大岩を軽々

と手の先に差し上げて現れると、「我が国を取ってくれるという気なら、、

一つ力比べをして勝負を決めてからにしろ」と言い力比べを申し出ます。

 

しかし、「タケミカヅチ」の力は圧倒的でした。

 

「タケミカヅチ」は「タケミナカタ」の手を握りつぶして体を投げ飛ばしました。

 

そして逃げ出した「タケミナカタ」を諏訪の海に追い詰めました。

 

「タケミナカタ」は許しを乞い、この国を出ないことと国を差し出す約束をしま

した。

 

*諏訪大社

長野県諏訪市に鎮座する全国500余社の中心。「タケミナカタ」とそ

の妻」「ヤサカトメ」を祀った上社と下社が諏訪湖を挟んで鎮座しています。

*「ケミナカタ」と御神渡り

結氷」した諏訪湖の中心の氷が、大きな音を立てて割れ盛り上がる現象がありま

す。

これは「御神渡り(おみわたり)」と言い、上社に祀られた男神「タケミナカタ」

が、諏訪湖の対岸に立つ下社に祀られた妻「ヤサカトメ」に会いに行く跡とされて

います。