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今回は幹部変革の切り札 BIS研修の20回目です

今回は私が最も衝撃を受けた経験を話します。

《加藤社長の経営計画発表》

 

殆どの企業で、戦略を立案・遂行しようとした場合、やる気に満ちているのは社長

だけだ。

 

危機感に乏しく、現状に満足し安住する幹部達は、戦略そのものの重要性を感じ、

それを遂行することよりも《難しい》《忙しい》《人がいない》といった《制約条

件》のみにとらわれてしまう。

 

《何とか戦略を計画通りに進めていく方法はないものか?》

 

そんなことを考えながら、コンサルタントとしての仕事をしていた時、ある会社の

経営戦略発表会へ出かけて行った。

 

それが冒頭の加藤社長の言葉である。

 

加藤社長は半年間かけて、戦略の立案に取り組んだ。

 

前日は夜中まで発表会の準備をし、高揚して発表会に臨んだ。

 

全社員を前に演壇から《自社の生き残りのための方向性や具体策》を訴えた。

 

ところが会場全体に緊張感が全くない

中には私語を交わす者さえ見られる。

殆どの社員があまり真剣に聞いていないという状態だった。

 

彼の高揚感と会場の雰囲気のギャップから、次第に彼の声は上ずり出してきた。

 

それでも、幹部の中には誰一人として、その場の雰囲気を注意するものもいない。

 

私は危険を感じ、隣にいた幹部の一人に、一旦中断して皆に注意するようにと言っ

た瞬間、加藤社長の怒りが頂点に達してしまった。

 

そして

《ふざけるな!私はもう知らん》

という言葉を残し、会場から出て行ってしまった。

 

慌てて彼を控室まで追いかけて行った私に

 

『幹部には、あれだけ時間をかけて説明し、部下にも今回の戦略の大切さを理解さ

せておくようにといったのに・・・  社運を託す覚悟で作り上げたというの

に・・・  こんな会社やっていても意味がない』

 

とまで言った。

 

加藤社長は泣いていた、私も一緒に涙した。