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《スサノヲの乱暴》

 

誓約で身の潔白を証明したスサノヲの乱暴はひどくなる一方でした。

 

ある日アマテラスが、神に献上するための衣を織る、忌服屋(いみはたや)と呼ば

れる神聖な御殿の中で、織女(おりめ)たちが衣を織るのを眺めていました。

 

すると乱暴者のスサノヲがその建物の棟に登ってそこに大きな穴をあけると、皮を

剥いだまだら色をした馬を、その穴から真っ逆さまに投げ込みました。

 

これを見ていた織女の一人が驚きのあまり転げ落ち、とがった織具(はたぐ)の先

がが突き刺さり、それがもとで死んでしまいました。

 

《天岩屋》

弟をかばい続けてきたアマテラスもスサノヲのあまりの荒々しい仕業を見て、すっ

かり恐ろしくなり、天岩屋(あめのいわや)

に身を隠してしまいました。

そして戸を閉ざし、びくとも動かぬようにしっかりとその戸を締め込み、その中か

ら姿を現そうとはしませんでした。

 

日の神であるアマテラスが天岩屋の奥深く籠り、その戸をぴったりと閉ざしてしま

ったので、たちまちのうちに天上の高天原(たかまのはら)は太陽が沈んで暗くな

り、地上の葦原中国(あしはらのなかつくに)も太陽が沈んで暗くなってしまいま

した。

 

そして日がたっても太陽が現れることがありませんでしたから、天も地もいたると

ころが闇となり、今日も明日も永遠の夜となりました。

 

悪い神々はここぞとばかりに騒ぎ始め、その声は五月のハエが湧き

立つようにあたりに満ち、あらゆる禍という禍が一時に怒ってきま

した。